倉庫や工場、インフラ設備などで、人の目だけでは見逃しやすい「いつもと違う」動きを捉える技術が異常検知AIです。本記事では、異常検知AIを開発する主要ベンダー3社について、それぞれの特徴や開発実績をご紹介しています。
AIRUCAは、画像処理とAIを組み合わせた異常検知システムの受託開発を行う企業です。ネットワークカメラを活用し、転倒検知や不審行動の検出など安全・監視分野の課題にワンストップで幅広く柔軟に対応します。
AIRUCAは、独自のAI解析エンジンを用い、現場の安全管理や防犯に特化した実績を豊富に持っています。
ネットワークカメラ映像から人物の姿勢をAI解析し、転倒状態をリアルタイム検知する「AI-Behavia FD」を提供。工場や介護施設などで転倒者を即時に把握し、メールやパトライト通知で迅速な対応につなげます。
生産工場向けには、外観検査による不良品・規格外品の検出や、作業者の危険行動・作業工程ミスの検知に対応します。センサーのビッグデータ解析と組み合わせ、機械の稼働状況を把握し故障予測まで一貫して支援します。
感情・挙動解析で攻撃性や緊張度の高い人物を検知する「DEFENDER-X」を展開。10万人以上の実験データを基にしたアルゴリズムで不審者を事前に察知するシステムで、ソチ五輪や伊勢志摩サミットなど大規模イベントの警備に活用されました。
AVILENは、AI搭載ソフトウェアの受託開発とデジタル組織づくりを一体で支援する企業です。画像・言語処理など幅広い技術に対応し、800社超の支援実績を背景に、課題整理からPoC、本番運用、内製化までを一気通貫でサポートします。
AVILENは、インフラ点検から医療分野まで、高度な解析技術を必要とする異常検知ソリューションを提供しています。
橋梁や高架道路などの大型構造物をドローンで連続撮影し、損傷検知AIでひび割れや剥離を自動抽出。高所作業や足場設置を減らし、点検コストと危険を抑えつつ、結果の記録・共有も標準化して品質向上に貢献しています。
送電線や通信ケーブルのセンサー値と天候データから正常な劣化パターンを学習し、そこから外れた挙動を異常として検知。早期に故障予兆をつかみ、計画的な保守や停電リスク低減に役立てるインフラ向けソリューションです。
細胞の二変量データを多数採取し、その分布をクラスタリングと異常検知で解析。人手では見落としやすいパターンを抽出し、疾患の有無や重症度を統計的に評価します。検査の標準化と医師の診断支援につなげる仕組みです。
MACNICAはAI画像解析ソフトウェア「icetana」を提供しています。既存の監視カメラ映像から通常と異なる状態をリアルタイムに検知して警備業務の効率化と高度なセキュリティ体制づくりを支援します。
MACNICAは、大規模施設や自治体において、AIを活用した次世代型の警備・監視モデルを構築しています。
三重県紀北町役場本庁舎と海山総合支所では、警備員の高齢化と人手不足を背景に、icetanaによるAI異常検知を導入。カメラ映像から通常と異なる違和感を自動検知し、夜間巡回の回数削減と委託費の抑制を両立させています。
東京建物が運営する大手町タワーでは、44台の監視カメラにicetanaを接続し、広い館内を常時モニタリング。AIが「いつもと違う」動きを捉えることで、人手に頼りがちな警備から脱却し、負担軽減と対応スピードの向上につなげています。
三菱地所は丸の内エリアの次世代型施設運営モデルの一環としてicetanaを活用。AI画像解析で通常と異なる状態を捉え、広大なオフィス・商業エリアの警備を効率化しました。現場の声を反映させながら、安心で快適な街づくりに役立てています。